2.06.2011

水はけの善い日々

新しい息吹の前兆をビンビン感じて、そんな時は

どんなに嫌な事があろうが、その新鮮な空気で

癒されてしまう。

春という生き物はそんな魔術を存分に発揮して

空気を、景色を、人間を一変させてしまう。

半年程前にこの世を去った、僕らの幸福の象徴である

大瑠璃の眠る山へ参った。

暫く来ない間に、山肌も岩も浸食されて

微妙な形の変化があった。

墓の目印がなくなっていたため、場所を探し出すのに

ほんの少し時間がかかったケド

君が土に還り、天に昇った天と地を結ぶ一つの線が見えるように

君の羽の色と同じ、群青色の苗花を植えました。

枯れないように、水をあげに参ります。

ここにいると、この世は俺のもんだっ!とバカ錯覚してしまうので

調子に乗るのも程々に、自分の内部の汚水を浄化して

また新たな一日に種巻いて、水やりを怠らないようにしようと思います。




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